
はじめまして!Creator Miraioです。
このマニュアルは「どうしても自分たちでニューボーンフォトを残したい!」という方向けです。
基本的にはプロに任せる事を推奨します。
その前提でご活用頂ければと思います。
このマニュアルでは、私が撮影現場で行っている撮影準備から撮影完了までの内容をベースに、初めての方でもスムーズに進められる様、画像や動画を使って詳細に説明しています。
撮影の流れに沿って時系列でお伝えしていきますので、マニュアル通りに進めて頂ければ大丈夫です。
ご夫婦で協力して、オリジナリティーあふれる素晴らしい写真が誕生することを願っています。
STEP1:アイテム準備編
備えあれば憂いなし。勝負は撮影前からスタートしている!
ニューボーンフォトは生後14日までを目安に撮影するのが理想です。
その為、慌てないように事前の準備がとても大切です。
準備その1:これだけは揃えたい!円形ファー&おくるみ
最初に準備して頂きたいのは【円形ファーとおくるみ】です。
円形ファーは直径60cmの出来るだけ薄手のものがおすすめです。
私が使用しているものを貼っておきます。

amazonのおくるみがピンポイントでリンクが貼れないようですので、一覧ページを貼っておきます。
おくるみは色々な種類がありますが、私が撮影で使っているのは以下のおくるみです。


おくるみはどちらか一つで大丈夫ですので、お好きなカラーでご準備頂ければと思います。
この2つのアイテムがあれば、グッとニューボーンフォトらしい写真が撮れますよ。
おくるみ無しで、写真のような衣装でも可愛いですよ。

準備その2:かわいい造花でデコレーション!使い方のキモ伝授
小物類のメインは造花が使いやすいです。
100均の物でも十分雰囲気はつくれます。(私もよく使っています)
・造花はおくるみと同系統で合わせると統一感がでます。
・白い造花はどんな色にも違和感なくなじみます。
・数種類使う場合は、色が複雑になりすぎないように注意しましょう。
おくるみと同色の造花(紫陽花)と(白バラ)のセッティング例(一眼レフカメラ撮影)


複数の造花を使う場合はなるべく同色系を使うとスッキリまとまります(一眼レフカメラ撮影)


準備その3:伸縮性のあるコットン生地
赤ちゃんをすっぽり包み込む場合は伸縮性のあるコットン生地があると、より卵型の可愛らしい包み方が出来ます。

そこで利用できるのが着なくなったTシャツです。
出来るだけ大きなサイズのTシャツのお腹の部分を40cm位の幅で円形状に切り取り、さらにタオルの形状に切ります。

これがベースのおくるみになります。
撮影前に何度か練習で巻いてみるといいですよ。
準備その4:オリジナルアイテムで個性を出そう!
- 命名書
- ぬいぐるみ
- ベビーリング
- ドライフラワー
- フラワーオーナメントなどなど
準備その5:バスタオル2枚でセットが出来る!
これで赤ちゃんが眠るサークルを作り、ファーをかぶせてセットを作ります。
詳しくは後ほどの手順でご案内しています。
準備その6:光をつくる白のレースカーテン
ニューボーンフォトの撮影は自然光で行い、一切、室内照明は使いません(これ最重要)
撮影場所は掃き出し窓(通常の大きな窓)の付近の明るい場所がベストです。
ただし、明るければOK!ではありません。
「優しい明るさ」が重要となりますので、薄手の白いレースカーテンは必須アイテムです。
是非、準備して撮影に臨んでください!
準備その7:白いレフ板で影を柔らかく!
室内での光の不足分を補う為に使います。
レフ板と言っても本格的な物が必要な訳ではなく、100均などで売っている大きめの白いボードであればOKです。
これがあるだけで格段に仕上がりが変わってきますので、是非、ご準備ください。
準備その8:光の入り方のチェック(重要)
撮影場所もあらかじめ決めておきましょう。
おすすめは掃き出し窓(足元からの大きな窓)の近くの明るい場所です。
ここで確認しておいていただきたいのが【光の入り方】です。
直射日光が入ってくる時間帯は影がきつく、コントラストや色合いも綺麗に整いません。
直射日光が入らず、全体的に均一に明るい時間帯に撮影スタート出来るように準備をしてください。
撮影スタートは11時から13時くらいの太陽が真上に近い時間帯が優しい光が作りやすく撮りやすいですが、窓の位置によって大きく変わってきますので撮影場所優先でチェックしてください。
畳の部屋の場合
畳の部屋の場合は1畳程のフローリングマットまたはカーペットが必要となります。
STEP2:写真は「光」で決まります!
綺麗な写真を撮る為に、撮影場所の「光」を整える
撮影場所は掃き出し窓のある場所で、窓には必ず白のレースカーテンを掛けます。
掃き出し窓とは足元からの大きな窓です。
撮影にお伺いすると2階の腰窓(下部分が内壁になってる窓)の部屋を案内されることがありますが、そこでは光の調整がうまく出来ない事を説明して、掃き出し窓の部屋にセッティングさせてもらいます。
腰窓の場合は上からの斜めの角度のついた光になりますので、変な影が出来てコントラストも強くなりすぎます。
必ず、掃き出し窓の場所に設定してください。
撮影は【掃き出し窓+白のレースカーテン】が必須!

色の入ったレースカーテンの場合、その色が表現されてしまいますのでおすすめ出来ません。
基本セッティング

窓側は光が当たりますが、反対側は基本影になります。
光の状態がいい場合はふわっと包み込んでくれますが、太陽の位置や天気の具合によっては影が強く出る場合もあります。
その時は影になっている部分をレフ板で少し明るくしてあげます。
撮影は【光の良い角度】を探しながらと言うのが鉄則です。
プロはセットごと赤ちゃんを回しながらベストな角度を探します。
影が強く出る角度、滑らかになる角度と言うのが必ずあります。
少し頑張ってその角度を探し出すことが、綺麗な写真を撮るうえでとても重要です。
頑張って調整してください。
撮影は【光の良い角度】を探しながら!
おすすめは晴天の午前中の直射日光が差し込まない時間帯がベスト
一眼レフであれば曇りの光が弱い時でも明るい写真が撮れますが、スマホの場合は設定幅と設定による効果がそれほど反映されないように思います。
そのため、天気の良い直射日光が差し込まない時間帯をおすすめします。
室内照明は全てOff
自然光と室内照明が混ざると、光の種類が違う為におかしな色になったり、変なテカリ方をしたりしますので、必ず室内照明はOffにしてください。
室内照明+TVは全てOff
複数個所から光が入る場合は、メインの窓以外は光をカットした方が整う場合が多いです。
複数窓の場合で、上手く撮れない場合は、他の窓の光をシャットアウトしてみてください。
赤ちゃんを寝かせるセットを作ろう
ここまで準備が整ったら、いよいよ撮影用のセットを作っていきます。
基本的には仰向けで寝ている状態になるセットで安全で簡単です。
まず、バスタオルを2枚重ねて棒状に巻いていきます。
巻き終わったら先端同士をくっつけて円形状にして土台を作ります。
その上に円形ファーをかぶせるだけです。
赤ちゃんが眠りやすくなるように準備しましょう

ニューボーンフォトは基本的に寝顔を撮影していきますので、赤ちゃんがぐっすり眠ってくれることが成功のカギです。
事前準備がきちんと出来た状態で、赤ちゃんが眠りに入るタイミングで撮影をスタートします。
時間の制限はありませんので、赤ちゃんのタイミングで大丈夫です。
たっぷり授乳して、深く眠るようにコントロールします。
この時に普段、母乳の方も粉ミルクを哺乳瓶で飲んだ量が分かるようにしっかり授乳してください。
なぜ哺乳瓶で粉ミルクなのか?
①飲んだ量がはっきりとわかる
②消化がゆっくりで眠りが持続できる
また、撮影途中で起きそうになった場合はすぐに授乳出来るように哺乳瓶は準備しておいてください。
胎児音を使って赤ちゃんをリラックスさせてあげましょう!
赤ちゃんがお腹の中にいるときに聞いていた音を流しておくと、赤ちゃんが安心して眠ってくれます。
youtubeで聞けますので貼っておきます。
STEP3:いよいよ撮影!プロっぽく見える写真の撮り方
スマホのカメラ設定をチェックしよう!
私のスマホがiphone SEですのでその内容で説明します。
おそらくみなさんのスマホの方がカメラ性能はいいと思いますので、SEで出来る設定は全てカバーできると思います。
- モード:ポートレート
- 露出:±2の範囲で調整可
- F値:1.4~16まで調整可(数字が小さいほど背景がボケて、大きいほど全体がクッキリ写ります)
- ホワイトバランスは自然光を選択

画面を見て少し暗いなと思う場合は【露出】の数値上げてください。
明るすぎて白飛びする場合は数値を下げてください。
多少の調整は出来るようです。
F値は8に設定して固定でOKです。
一眼レフカメラの設定をチェックしよう
基本的にはマニュアルで撮影していきます。
赤ちゃんが平面的に寝ている状態で撮影しますので、AFではお顔にピントが合いにくいです。
そのため、マニュアルフォーカスをおすすめします。
F値は4以上に設定すると、全体的にピント合わせが楽になります。
シャッタースピードは1/80程度あれば問題ありません。
F値とシャッタースピードを決めてから、お好みの明るさにISO感度を設定します。
マニュアルがどうしても苦手な方は、まずはオートで撮ってみて、納得が行くお写真であれば、それでいいと思います。
アップで残したいパーツにフォーカスする!
ではいよいよ撮影に入って行きますよ!
スマホは基本、横向きで撮影していきます。
横向きで撮った写真は縦にトリミングできますが、縦に撮った写真は横向きのトリミングには向きません。
撮影アングルは写真を参考にしながら撮ってみてください。
是非、残してほしいのは以下のパーツ撮影です。
- 手
- 足
- 耳
- 唇
手の撮影はパパさんママさんの小指を赤ちゃんに握ってもらって撮影すると可愛い写真が撮れます。





お二人の指輪やベビーリングなどを足の指に掛けてあげると可愛い写真が撮れますよ。
スマホはかなり近くまで寄って撮れますので、ピントがボケないギリギリまで寄って撮影します。
光が程よく当たる方向に赤ちゃんをセットごと回しながら調整してください。
これは撮影時間や窓の方角などによって常に変化していますので、この方向がベストと言うものがありません。
程よい光を探しながら、レフ板も使って光を調整していきます。
その後にトリミングで整えれば完成です。
トリミングのイメージは画像を参考にしてください。
パーツ撮影が終わったら、少し離れて顔全体を撮影していきましょう。
この時は顔にピントが来るように撮影していきます。




ここまで順調に撮影出来ましたか?
これでファーストミッション完了です!
お疲れさまでした!
包み込むミノムシルック&手足を見せるナチュラルルック
さあ!いよいよおくるみを巻いていくよ!
動画を見ながら事前に練習しておくとスムーズにいきますよ。
ミルクを飲ませた後などに練習で巻いてあげてみてください。
胎児音を聞かせながら巻いてあげると、スッと眠りに入って行くはずです。
こちらの動画は私自身がニューボーンフォトを始める際に巻き方を覚えた海外の動画になります。
初心者が隣で教えてもらいながら巻いていく動画になります。
手足を出してる状態から、おくるみを引き上げていけば、全身が包まれた状態になります。
これはお好みの方を選んでもらえばいいと思います。
アングルにこだわれば赤ちゃんが天使に変わる!
おくるみが巻けたら、赤ちゃんをセットに寝かせてあげましょう。

赤ちゃんの体に対して、首の角度は光の入ってくる方向にかしげている状態です。
このポーズが可愛く撮れるキモです。
上の写真は座っている状態ですが、寝かせてる場合も同様です。
下の写真はおくるみではないですが、こんな感じの首の角度が可愛らしく撮れますよ。

この時に顔が完全に光の方向に向いてしまうと、光が当たりすぎて白飛びしたり、コントラストがなくなり、まったりしてしまいますので、赤ちゃんの顔に当たる光の角度を調整します。
赤ちゃんのポジションが確定したら造花やオリジナルアイテムで飾り付けしていきます。
飾りつけは自分たちのイメージで楽しんでもらえればOKです。
少しづつアイテムを追加しながら様々なアングルで撮影していきます。
撮影アングルで可愛らしさを引き出そう!
写真は距離やアングルによって雰囲気がコロッと変わります。
距離のパターン
- 普通に立ってる状態(全体撮影・赤ちゃん+背景)
- 中腰状態(赤ちゃんの全体をアップ)
- ひざ着き状態(赤ちゃんの顔をメインにさらにアップ)
立ち位置のパターン
- 赤ちゃんの正面(基本位置)
- 中心より左側
- 中心より右側
立ち位置と距離を変えながら、様々なアングルでどんどん撮っていきましょう!
光が当たっていない方向からの撮影は少し暗くなりますので、レフ板を上手く活用して光を作ってあげましょう!
撮影アングルサンプル

立ち位置のパターン:赤ちゃんの正面
距離のパターン:普通に立っている状態
赤ちゃん全体と背景がバランスよく写るように撮影しましょう。

立ち位置のパターン:赤ちゃんの左側
距離のパターン:中腰状態
赤ちゃんの左側に立って、中腰で少し角度を付けて撮影したパターンです。
赤ちゃんの全体像メインでギリギリに寄ったショットです。

立ち位置のパターン:赤ちゃんの右側
距離のパターン:中腰状態
赤ちゃんの右側に立って、中腰で少し角度を付けて撮影したパターンです。

立ち位置のパターン:赤ちゃんの正面
距離のパターン:ひざ着き状態
赤ちゃんの正面で画面いっぱいに赤ちゃんが入る感じで撮ったショットです。
この様なショットは縦撮りでOKです。

立ち位置のパターン:赤ちゃんの左側
距離のパターン:ひざ着き状態
赤ちゃんの左側から顔をアップで撮ったショットです。

立ち位置のパターン:赤ちゃんの左側
距離のパターン:ひざ着き状態
赤ちゃんの右側から顔をアップで撮ったショットです。
これらが基本のショットになります。
右側から光が当たっている場合、左側は影になっています。
赤ちゃんを光の方向に回しても、顔の傾きや光の入り方で変な陰影やテカリが出る場合があります。
その場合は、綺麗に撮れている方向からの写真を後で反転させる方法がおすすめです。
撮影テクニック応用編
ほぼ真横から撮った、赤ちゃんが対角線上になるアングルです。


赤ちゃんをフレームの右端に寄せたショットです。

左方からのアップで背景の造花をぼかしたショットです。
スマホだと少し難しいかもしれませんがチャレンジしてみてください。
ポートレート+f値最小(下の画像の赤丸部分)だといけるかもしれません。
STEP4:裸ん坊撮影マル秘テクニック


意外と難しいのが裸の撮影です。
何も着ていない赤ちゃんは非常に敏感です。
でもセルフフォトであればぐっすり眠っているタイミングで撮れますので、じっくり臨みましょう。
眠ってる状態でセットに寝かせて、写真のようにポーズをつくってあげましょう。
STEP5:家族写真はこうやって撮ろう!
ママとのツーショット&パパとのツーショット
通常、一眼レフであれば窓際に立ってもらって撮影しますが、逆光状態での撮影になりますのでスマホの場合は難しい場合が多いです。



窓に対して正面からの撮影でうまく撮れない場合は、少し斜めからレフ板を使って撮影することで綺麗に撮れます。
パパ・ママ・赤ちゃんのスリーショットのポイント
手伝ってもらえる人がいる場合は、レフ板で光を当ててもらういながら撮ってもらうのがいいですが、セルフタイマーなどで撮る場合は室内照明を使っても大丈夫です。
窓に対面する壁がシンプルで背景に出来る場合は、そちらの壁を背景にすると順光で撮影出来ます。


デコレーション&アングルサンプル集
デコレーションの参考とアングルサンプルです。
撮影の参考にどうぞ!












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